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2025.12.24

食卓に彩りを添える、手仕事の温もりと洗練された美〜作山窯〜

岐阜県土岐市に工房を構える作山窯。美濃焼の伝統を受け継ぎながら、現代の暮らしに寄り添う洗練されたデザインを発信されています。色や質感、手仕事の丁寧さにこだわり、日常使いからプロの現場まで支持される魅力、そして今後の展望について伺いました。

手仕事が生み出す、上質な風合いと食卓の調和

作山窯では、土・釉薬・焼成が織りなす“表情”を大切に、ていねいな手仕事で器づくりが行われているそうです。

シンプルでスタイリッシュな佇まいのなかに、料理をそっと引き立てる色合いやサイズ感への細やかな配慮が息づいています。

器はひとつとして同じものはなく、わずかな揺らぎや陰影が、手仕事ならではの豊かな風合いに。
手に取った瞬間の肌触りや重さのバランス、口元の滑らかさまで細部に心を配り、毎日の食卓にやさしい心地よさを届けてくれます。

なかでも、器の印象を大きく左右する施釉は、最も繊細さが求められる工程とのこと。
どれほど手間がかかっても決して妥協しない姿勢が、土づくりから焼成まで一貫して貫かれ、唯一無二の風合いを生み出しているのではないでしょうか。

こうして生まれた器は、料理を自然に引き立てながら、日々の食卓に上質で落ち着いた調和をもたらしてくれます。

“作山らしさ”を生む、多彩な表現と美濃焼の新たな魅力

DAYS 「sara」

作山窯では、12種類の土・200種類以上の釉薬・3種類の焼成方法を一つの窯元で扱うことができます。

代表取締役の高井様によれば、これほど多彩なバリエーションを一つの窯で生み出せる例は日本でも珍しく、こうした表現力の幅広さが作山窯の大きな強みになっているとのことです。

 

1987年の創業以来、“トルコブルーと言えば作山”と呼ばれるほど象徴的な色合いを育ててこられました。

さらに窯変釉から生まれる豊富なカラーバリエーションは、色の組み合わせを自由に楽しめる点が魅力。

組み合わせ次第で、テーマや季節感を自在に演出でき、テーブルコーディネートの幅が大きく広がります。

現在オンラインショップや公式サイトでは、「DAYS」「URBAN」「FLOW」「SENSE」など、作山窯を代表するシリーズが紹介されています。

DAYS「Stripe」

「DAYS」はマットな質感とカラフルな色展開が魅力。カジュアルで楽しく優しい雰囲気のテーブルづくりにぴったりです。朝食やブランチ、家族の団らんに、ふっと明るさを添えてくれます。

URBAN

「URBAN」は深みのある窯変釉と直線的なフォルムが特徴。モダンでシャープな表情を持ちながらも、どこか温かみのある仕上がりで、都会的なテーブルにも和モダンの空間にも自然に溶け込みます。

 

FLOW

「FLOW」は手仕事の温もりを感じさせる素朴な味わいが印象的。コバルトブルーとアイボリーのほか、落ち着いたゴールドもラインナップされており、和の食卓にも北欧風のナチュラルなコーディネートにもなじむ器です。

SENSE

「SENSE」は、色の深みと味わいのある質感が際立つシンプルなデザインで、料理をまるでアートのように引き立て、プロの感性も刺激します。特別な日のコーディネートに取り入れれば、テーブル全体をワンランク上に演出してくれるシリーズです。

作山窯の器は、どのシリーズもテイストにとらわれず、和洋どちらの料理にも合わせやすい懐の深さが魅力です。

特に人気の高いブルー系の器は、季節を問わずテーブルの差し色として活躍。白や淡色の料理に清涼感や奥行きを添えるだけでなく、赤やオレンジなど暖色系の料理をより鮮やかに見せる効果もあります。

夏には涼やかに、冬には落ち着いた印象に――季節やメニューによって表情を変える点も、作山窯が長く愛される理由のひとつでしょう。

器のデザインを考える際には、テーブルや空間の雰囲気、照明の印象まで思い描きながら、日本らしい凛とした佇まいと控えめな美しさを形にしていくのだそうです。

器が主張しすぎず、料理を引き立てることを重んじ、必要な要素だけを残す“引き算のデザイン”が、上品で落ち着いた存在感を生み出しています。

食卓とともに進化する、SAKUZANのこれから

「SAKUZAN VILLAGE」

作山窯では、和洋のシェフとの共同開発や、一般の方が器づくりに参加できる仕組みづくりにも積極的に取り組まれています。

直営店「SAKUZAN VILLAGE」では
「素敵なうつわをありがとうございます」
「いつも使っています」
「楽しいです」
といった声がお客様から寄せられ、大切な方への贈り物として選ばれることも少なくありません。そうした瞬間が、作り手にとって何よりの喜びになっているのだそうです。

理念は「美味しさを、美しさから」。料理を主役にし、その魅力をそっと引き立てる器でありたい──そんな想いに加え、器を手にする人が自分の料理を盛る場面を思い描きながら、一皿を“表現”として楽しんでほしいという願いも大切にされているとのこと。

器は使い込むほどに風合いを増し、その変化が食卓の“景色”として映ります。家族や友人が集う場で、そっと笑顔の輪に加わり、日々の時間をやさしく彩ってくれるでしょう。

 

色や質感の組み合わせで、食卓の表情を自由に変えられる作山窯の器。ぜひご自身の暮らしに合う一枚を見つけて、コーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

有限会社作山窯 SAKUZAN
住所:岐阜県土岐市駄知町1369-3
TEL:0572-59-8053
HP:http://www.sakuzan.co.jp/
ECサイト:https://sakuzan.stores.jp/
SNS:Instagram
担当コーディネーター

FSPJ認定コーディネーター
澤まいこ(MAIKO)

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