
2027年に創業100年の節目を迎える日本屈指のキャンドルメーカー「カメヤマキャンドルハウス(カメヤマ株式会社)」は、様々な形でキャンドルのある暮らしを提唱されています。
今回は、今注目されている人気のキャンドルアイテムやキャンドル作りのプロを育成するスクール事業、世代を問わず人気が広がるイベント「TOKYO TOWER CANDLE DAYS」など、キャンドルの魅力を広く伝える活動についてお伺いしました。
キャンドルの魅力を伝える体験型施設「カメヤマローソクタウン」

1927年創業のカメヤマ株式会社は、神仏用ローソクやキャンドル、インセンスなどを取り扱う会社として、もうすぐ創業100年を迎えます。
昨年には、三重県亀山市にある本社工場の敷地内に、総合エンターテイメント施設「カメヤマローソクタウン」をオープン。工場見学やキャンドルワークショップなど、「学んで、作って、買って、癒やされる」体験型のコンテンツを提供されているほか、売り場面積、品揃えともに最大の旗艦店として「カメヤマローソクタウンストア」も併設し、キャンドルのあらゆる楽しみ方を提案されています。

ストアの内装デザインは、数々の有名商業施設のデザインを手掛けるGLAMOROUS co.,ltd. 森田恭通氏によるもの。
美しいオフホワイト一色の店内は、どこか神聖さも感じるような世界観で、一度は行ってみたいと思わせる空間デザインです。
圧巻の品ぞろえに加え、ここでしか買うことができないオリジナルTシャツやトートバッグなど限定品も数多く用意されており、きっとお気に入りのアイテムが見つかることでしょう。

ストアに併設されている「灯(あかり)MUSEUM」は、生火のキャンドルをはじめ、ランタンやLEDキャンドルなど、様々なキャンドルが展示されており、非日常の空間でキャンドルの美しさを楽しむことができます。
炎のゆらめきは「1/f ゆらぎ」と呼ばれ、人間が心地よさを感じる要素の一つであり、ストレス軽減やリラックス効果にもつながるとされています。薄暗い非日常の空間で楽しむ灯りの魅力に、思わず長居してしまう方も多いのだとか。

東京にも直営店(カメヤマキャンドルハウス青山店)があり、こちらでもお気に入りのキャンドルを購入できるショップのほか、併設のキャンドルスタジオでは、キャンドル作り体験もできるそうです。
意外なことに、キャンドルを探しに来られる方には男性も多いそう。コロナ禍をきっかけにおうち時間が増えたことで、自宅で楽しむことができるキャンドルに注目が集まり、趣味としてキャンドルに興味を持つ方も増えているようです。
視覚・聴覚・嗅覚に響く、今注目のキャンドルアイテム

日常に少しの特別感をもたらす「キャンドルを灯す」という時間を楽しむために、普段キャンドルに馴染みのない方でも取り入れやすい、おすすめのアイテムをお伺いしました。
いちばんのおすすめは、意外にもシンプルなガラスのキャンドルホルダーということで、オーソドックスでシンプルなキャンドルホルダーに火を灯してみると、想像以上に美しい光が現れ、目を奪われます。
一見何の変哲もないガラスの器ですが、その真価は明かりを灯してこそ分かります。飾る場所を選ばず、食卓やミニテーブル、ベッドサイド等どこでも楽しむことができるため、日常に取り入れやすいのも良いところ。
キャンドルホルダーにティーライトキャンドルを入れるだけで、一気に空間がドラマティックに。光をダイレクトに楽しむことができ、何よりも、ガラスのカッティングによって様々な陰影を楽しむことができます。

2つ目は、アメリカ生まれのキャンドル「WoodWick」シリーズです。
「木(ウッド)でできた芯(ウィック)」というそのブランド名の通り、実際に火を灯すとパチパチと音がするのが特徴で、キャンドルが燃える様子は、まるで小さな暖炉。実際に炎の揺らめきを見ながら木の爆ぜる音を聞いていると、時間を忘れてずっとキャンドルに魅入ってしまいます。
WoodWickシリーズのキャンドルは香りを一緒に楽しむことがきできるのも魅力で、豊富なラインナップから自分だけのお気に入りを探すのも楽しそうです。
不動の人気No.1は、「ホワイトティー&ジャスミン」の香りだそうですが、ほかにもスタッフの方におすすめしていただいた、森を思わせる「イブニングバンファイア」や、三段階で香りが変化するTRILOGYシリーズより甘い香りが印象的な「カフェスイーツ」など、その日の気分やシーンによって使い分けるのも良いですね。

最後は、アウトドアで使うことができるラインナップをご紹介します。
コロナ禍以降人気が続くアウトドアギアのひとつ、ランタン。オイルを用いるものだけでなく、キャンドルで手軽に楽しむことができるタイプまで様々なものを取り扱いされており、中でも最近ではテーブル上でも場所を取らない「トゥルムランタンミニ」が人気なのだとか。確かに、コンパクトサイズのミニランタンは、野外だけではなく自宅のテーブルでも楽しむことができそうです。
サイズやデザインのバリエーションもたくさんありますので、お気に入りの1つを見つけてみてください。
「作る」から「灯して楽しむ」までを広く伝える、日本キャンドル協会(JCA)の活動

日々の暮らしで当たり前にキャンドルを楽しんでほしいという「キャンドルライフ」を掲げるカメヤマは、2019年より日本キャンドル協会(以降、JCA)をグループ化し、スクール運営もされており、JCAキャンドルスタジオ(カメヤマキャンドルハウス青山店内)では、趣味の方から仕事にしたい方までが、それぞれのニーズに合わせたキャンドル作りを学ばれています。
キャンドルメーカーが運営するからこそできる、正しい知識に則ったキャンドル作りのカリキュラムにより、キャンドルを作ることはもちろん、安全に灯すためのノウハウ等を学ぶことができる環境も整っています。

スタジオ内には、キャンドル作りには欠かせないこだわりの材料も豊富に用意されています。
キャンドル制作用として欠かすことのできないワックスだけでも、スタンダードなものから天然植物性のもの、透明感が美しいジェルワックスなど、スタジオ内にあるものだけでも、その種類は20種類以上なのだとか。
スクールカリキュラム以外にも、単発で参加できる特別な限定デザインレッスンや、認定校のライセンスを取得された方によるレッスンも随時開催されていますので、まずは気軽に学んでみたいという方にとって体験しやすいのも嬉しいポイントです。

JCAはスクール事業の他、キャンドルの魅力を広く伝える様々な活動をされており、その一つが、日本最大級のキャンドルイベント「TOKYO TOWER CANDLE DAYS」の主催です。
「TOKYO TOWER CANDLE DAYS」は、東京タワーの足元に広がる幻想的な灯りのなか、アート・音楽・体験・マーケットが融合した唯一無二の空間を楽しみながら、キャンドルが持つ癒しの力と表現の可能性を多くの方に届けることを目的に、2025年も「灯りがつなぐ、ひと・まち・未来」をコンセプトに掲げて開催が予定されています。
当日は、日本全国およびアジア各国から集まったハンドメイドキャンドルアーティストたちが、その技術・創造性・表現力を競い合うコンペティションも開催されるようです。最終審査に残った独創的なキャンドルたちは、見るだけでも楽しそう。
キャンドルに馴染みのない方も、ぜひいちどイベントに足を運んでみてください。きっとキャンドルの新たな魅力に気が付くはずです。
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「TOKYO TOWER CANDLE DAYS 2025」
2025年10月24日(金)、25日(土)、26(日) 10:00~20:00 ※予定
・開催場所:東京タワー(住所:東京都港区芝公園4-2-8)にて開催
・主 催:一般社団法人 日本キャンドル協会(JCA)
・入場料:無料(一部コンテンツは有料)
詳細はこちらのサイトよりご覧ください→★

(カメヤマ株式会社)
TEL:03-5656-1923
HP:https://k-design.kameyama.co.jp/
ECサイト:https://www.kameyama-candle.jp/ec/shop/
SNS:Instagram

食空間プロデューサー/ FSPJスクール銀座校講師
伊藤 裕美子(YUMIKO ITO)