銀座の中心部にランドマークとしてスタイリッシュなファサードが目を引く、「アルマーニ / 銀座タワー」。
そこは、イタリアのファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏がこだわりぬいた空間に、「衣」「食」「住」をトータルに提案しています。
「アルマーニ / 銀座タワー」は、インスピレーションを掻き立てられる、美術館のようなショップ&レストランです。
今回は、インテリアやテーブルウェアなどのホームインテリアを取り扱う「ARMANI / CASA」を中心に、アルマーニ氏のデザインの考え方についても触れて行きたいと思います。
東洋のエッセンスを随所に感じられる美しいデザイン
地下1・2階は、ジョルジオ・アルマーニ氏のデザイン哲学を継承したホームインテリアコレクション
「ARMANI / CASA」があります。
また、ファッションでもたびたび登場する「オリエンタル」のエッセンスは、
ARMANI / CASAのコレクションでも想像以上に多く展開されていました。
美しい色、柄の壁紙、ファブリックのサンプルたち。
壁紙(一部ロール販売)とファブリック類は、1mから購入できるとの事。
素材や光沢感が素晴らしいファブリックや壁紙は、アイデア次第で色々と活躍してくれそうです。
店舗でも、写真立てに壁紙を入れてオブジェのように飾られていました。
ビニール製の壁紙はカットしてランチョンマットやテーブルランナーとして使用しても良いですし、
織の美しいファブリックは額に入れるだけで素敵なアートが完成します。
東洋のランタンから着想を得た照明(左)は、日本の行燈のような雰囲気を醸し出しています。
フロアランプ(右)のステムの部分は、竹棹がモチーフになったデザインです。
日本の原風景がモチーフになったプレートシリーズ。
水墨画のようなタッチの描写とグレイッシュなブルーカラーが、テーブル上に上品な華やかさを与えてくれます。
また、ナプキンリングは刀の鍔(つば)の形からインスパイアされ、
テーブルウェアアイテムにも日本文化が強く感じられるデザインを多く見られました。
ARMANI / CASAの素晴らしい点は、同柄でファブリックや壁紙の展開があることです。
テーブル上だけでなく、カーテンや椅子の張地、壁紙・・・と
住空間のトータルコーディネートが可能なブランドは希少です。
同じ柄でも陶器、ファブリック、壁紙、それぞれ違ったテクスチャーの面白さがあり、空間にこなれた雰囲気を与えてくれます。
カラー展開も豊富なので、同柄・色違いでのコーディネートを
するのもよいですね。
「直線と曲線」、「自然光と照明」の美。
アルマーニ / 銀座タワー10階にはイタリアンを提供するリストランテを、アフタヌーンティーやカクテルなどが
楽しめるラウンジバーを11階に設けています。使用用途に合わせた食が楽しめる空間になっています。
店内のインテリアは、光沢感のあるベージュトーンのマーブルパターンをベースに、
ブルーのチェアがアクセントとなっています。
随所に使用された真鍮のマットゴールドが、落ち着ける空間を演出しています。
イタリア、日本共に海に囲まれた国という共通点からアルマーニ氏にとってブルーは特別なカラー。
コレクションにも「アルマーニブルー」と呼ばれるブルーが数多く登場します。
竹をモチーフにした通称「バンブータワー」
今回取材させていただいた、2019年にリニューアルオープンした「アルマーニ / 銀座タワー」。
リニューアルに際し、デザイナージョルジオ・アルマーニ氏自身が建築チームとキュレーションを行いました。
外観には「バンブー/竹」をスタイリッシュに表現したモチーフが
ガラスにちりばめられ、ファサード正面にはプラチナカラーの
GAロゴが際立ちます。
日本文化をリスペクトされているというジョルジオ・アルマーニ氏。
建物外観、内部空間、商品すべてからその空気が感じ取れることが
できました。
TEL:03-6274-7003
HP:https://www.armani.com/casa/jp/
SNS:Instagram
FSPJ認定コーディネーター
宮本万紀子(MAKIKO MIYAMOTO)