鮮やかな発⾊と美しい柄が印象的な器の数々。
フランスの伝統的ブランド、レイノーのテーブルウェアは、⾷空間業界の⽅、テーブルコーディネーターや器好きの⽅なら⼀度は⽬にしたり、⼿に取られたことがあるのではないでしょうか。
今回は⾊と柄で⾷卓を彩る、レイノーの世界を紐解いていきます。
深海のグラデーションと職⼈の⼿仕事が光るデザイン
レイノーの器といえば、こちらの珊瑚の柄を思い浮かべられる⽅も多いのではないでしょうか。
様々な⼤きさの珊瑚が描かれた「クリストバル」のシリーズの中でも注⽬したいのがデザートプレート(右上)とマグカップ(左)です。
デザートプレートは、深海のグラデーションを表現した深みのあるブルーと、ゴールドの組み合わせが独特の美しさを醸し出しています。
マグカップの取⼿は、珊瑚の形を模して職⼈が⼿塗りで仕上げているそうです。意外にも⼿に馴染むところがデザインだけでなく使い⽅も計算されているという点も驚きです。
絵画のように美しいテーブルウェア
レイノーのテーブルウェアの中でも⼀際⽬を引くのが、鮮やかな植物の絵柄が描かれた、「トレゾー・フルール」のプレートです。
転写紙に描かれた花の模様は、まるで絵画のような美しさ。
レイノーの3代⽬社⻑夫⼈でシューズデザイナーでもある、マリエラ・シュワルツ・モンティエルがデザインをされたそうです。シャクナゲや⽊蓮など4種類の花が描かれ、トレゾーの幾何学模様と花の絵柄を組み合わせた、華やかな世界観が表現されています。
季節に合わせた商品展⽰が⾒られるエルキューイ・レイノー⻘⼭店
表参道駅から徒歩2分、⻘⼭通り沿いにあるエルキューイ・レイノー⻘⼭店は、⼀⾒会員制サロンのような雰囲気ですが、⾃由にご来店いただくことができます。レイノーの他、同じくフランスの銀器メーカー、エルキューイの販売もされていらっしゃいます。
ショップ内にはシリーズごとのテーブルウェアがディスプレイされており、季節にあわせたおすすめの商品のコーディネートも展⽰。現在は「パラダイス」を中⼼に、爽やかな雰囲気が演出されています。
また、こうしたシリーズの器のみならず、違うシリーズ同⼠を組み合わせることで、違った表情を作り出すことができるのがレイノーの器の魅⼒の⼀つ。
リピーターのお客様はお⼿持ちの器との組み合わせる⽅も多いのだそうです。
実際に商品に触れさせていただいたり、コーディネートのご提案もしていただけるので、ご⾃宅でのコーディネートされる⽅はもちろん、商業施設等で空間を演出する⽅も、その場でイメージを膨らませることもできますね。
ハウス⾷品グループ本社(株)が取扱うテーブルウェアブランドとして
ミシュラン掲載の有名フレンチレストランでも使われているレイノーのテーブルウェアですが、実は、ハウス⾷品グループ本社株式会社様にて取り扱いされていらっしゃいます。
⾷品メーカーとして、⾷を通じて⾷卓まわりや⽣活スタイルを豊かにする発信を⾏っているとのこと。
エルキューイ・レイノーを⽇常の⾷卓にも使っていただき、おうち時間をより充実させていく企画を準備されているそうです。
FSPJでは、これまでもエルキューイ・レイノー様のディスプレイやセミナーを担当させていただいてまいりましたが、歴史あるテーブルブランドがこれからの⽇本の⾷卓にどのように彩られていかれるのか、今後の展開も⼤変楽しみです!
FSPJ ACADEMY ディレクター
宮代亮⼦(AKIKO MIYASHIRO)