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2022.09.26

【紹介】静嘉堂文庫美術館 開館記念展Ⅰ
「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき」

東京・丸の内にある重要文化財、「明治生命館」は、古典主義様式の最高傑作として高く評価され、1997年(平成9年)5月に昭和期の建造物としては初めて国の重要文化財に指定されました。
この度、この明治生命館1階に、静嘉堂文庫美術館が移転し、10月1日より開館記念展Ⅰ「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき」が開催されますのでご紹介いたします。

重要文化財 明治生命館  昭和9年(1934)竣工

静嘉堂は、明治 25 年(1892)、岩﨑彌之助 (1851~1908 岩崎彌太郎の弟、三菱第二代社長)によって創設さ れ、息子の岩﨑小彌太 (1879~1945 三菱第四代社長)によって拡充された父子二代によるコレクションを所有し、和漢の古典籍約 20 万冊と、東洋の古美術品約 6500 件を所蔵し、そのうちに国宝 7 件、重要文化財 84 件を含みます。

 

東京駅の皇居側に位置するエリア「丸の内」は、かつて 岩﨑彌之助が、その一角にミュージアムを造りたいと願った場所でした。

当時実現には至りませんでしたが、明治 25 年(1892)という早い時点で、彼はすでに丸の内に美術品 を公開する美術館構想を持っていました。

100年の時を経て創設者の思いを受け継ぎ、歴史あるこの近代洋風建築の中に開館する運びとなったとのことです。

国宝 《曜変天目(稲葉天目)》   南宋時代(12-13世紀)

開館記念展第1弾となる本展では、静嘉堂が所蔵する全ての国宝を始め、茶道具・琳派作品・中国書画や陶磁器・刀剣などの選りすぐりの名宝を、新たな建築空間に合わせ4つのテーマで展観するものです。

重要美術品 《唐物茄子茶入 利休物相(木葉猿茄子)》    南宋~元時代(13-14世紀)

新展示室は、昭和の建築で初めて重要文化財の指定を受けた明治生命館の1 階に、当初の建築部分を生かしてつくられています。

室内全体が壮麗な大理石造りで、高い天井からはガラス越しに自然光が差し込んでおり、日々で異なる表情を見せる空間となります。

4つの展示室は、中央部の広い「ホワイエ」をとり囲むように設けられ、それぞれの展示室に飾られた名宝たちが、互いの美を響かせ、共鳴させているかのようにも感じられることでしょう。

《五彩牡丹鳳凰文盤》 明時代(17世紀) 後期(11/10~12/18)展示

静嘉堂創設130周年・新美術館開館記念展Ⅰ「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―」

会期:2022年10月1日(土)~12月18日(日)

[前期]10月1日(土)~11月6日(日) [後期]11月10日(木)~12月18日(日)

会場:静嘉堂@丸の内

ホームページ:https://www.seikado.or.jp/

問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

休館日:月曜(10月10日は開館)、10月11日(火)、11月8日(火)、11月9日(水)

開館時間:10:00~17:00、金曜は18:00まで。入館は閉館の30分前まで

 

※トップ画像(記事一覧画像) 

静嘉堂文庫美術館 展示ギャラリー(ホワイエ)完成予想図
 資料提供:竹中工務店
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