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2022.08.01

【紹介】東京都美術館 企画展「フィン・ユールとデンマークの椅子」

上野恩賜公園内にあり、1975年に開館した東京都美術館。日本のモダニズム建築を牽引した建築家・前川國男設計の、歴史ある建築でもあります。
この度、企画展「フィン・ユールとデンマークの椅子」を開催されていますのでご紹介いたします。

フィン・ユール 《イージーチェア No.53》 1953 年デザイン 織田コレクション(東川町) 撮影:大塚友記憲

北欧の国デンマークは、デザイン大国として知られます。
とりわけ 1940 年代から 60 年代にかけて、デンマークでは歴史に残る優れた家具が生み出されました。
デンマークのデザイナーのなかでも、フィン・ユー ル(1912-1989)は、ひときわ美しい家具をデザインしたことで知られます。
優雅な曲線を特徴とする その椅子は、「彫刻のような椅子」とも評されます。
当時の家具デザイナーたちの多くが家具の専門学科 や家具工房の出身であるのに対し、フィン・ユールは美術史家になることを夢見ながらもアカデミーで 建築を学び、建物の設計やインテリアデザインにた ずさわるなかで家具デザインを手がけました。

 

本展は、デンマークの家具デザインの歴史と変遷をたどり、その豊かな作例が誕生した背景を探るとともに、モダンでありながら身体に心地よくなじむフィン・ユールのデザインの魅力に迫る試みです。
椅子のデザインにはじまり、理想の空間を具現した自邸の設計や、住居や店舗、オフィスのインテリアデザインまで、フィン・ユールの幅広い仕事が紹介されるそうです。

フィン・ユール《チーフテンチェア》1949年デザイン 織田コレクション(東川町) 撮影:大塚友記

今回の見どころの一つが、椅子研究者の織田憲嗣氏が研究資料として長年にわたり収集してきた 20 世紀の家具、日用品のコレクションである「織田コレクション」。
北海道東川町所蔵で世界的にも名高い織田コレクションを東京でまとめてご紹介する初めての機会となります。
試作として作られた貴重な一脚から名作と 言われる椅子まで、バラエティに富む数々の椅子をお楽しみいただけるそうです。

さらに、本展ではデンマークのさまざまな椅子に実際に座り、そのデザインを体験していただく空間が用意されています。
フィン・ユールをはじめ、デンマークの優れたデザイナーたちの 豊かな発想から生まれた椅子に座り、それぞれのスピリットを体感してみてはいかがでしょうか。

フィン・ユール 《ペリカンチェア》 1940 年デザイン 織田コレクション 撮影:大塚友記憲

◆開催概要◆
展覧会名:フィン・ユールとデンマークの椅子
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
会期:2022 年 7 月 23 日(土)~10 月 9 日(日)

休室日:月曜日、9 月 20 日(火)

※ただし8月22日(月)、29日(月)、 9 月 12日(月)、19 日(月・祝)、26日(月)は開室

開室時間:9:30~17:30 金曜日は9:30~20:00 (入室は閉室の 30 分前まで) 

お問い合わせ:東京都美術館 03-3823-6921
展覧会公式サイト: https://www.tobikan.jp/finnjuhl

なお、東京都美術館内にある「佐藤慶太郎記念 アートラウンジ」「美術情報室」では、フィン・ユールをはじめとした北欧家具のある空間で、東京都美術館の建築や歴史、美術情報の収集をすることができます。
本展示とあわせて是非ご利用されてみてはいかがでしょうか。

トップ画像:佐藤慶太郎記念 アートラウンジ ©東京都美術館

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