空間演出のイマジネーションが広がる場所
~横浜ディスプレイミュージアム~
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横浜駅から徒歩圏内、横浜ベイサイドエリアに位置する「横浜ディスプレイミュージアム」
テーブル演出に欠かせないディスプレイアイテムやアーティフィシャルフラワーを数多く取り扱う店舗として、
テーブルコーディネーターに人気の高い店舗です。
当初、美術館が予定されていた場所に店舗があり、周辺の道には美術的なオブジェも見られます。
北川社長のルーツである「横浜」を冠につけて、
店舗装飾に関わる資材や提案例を一同に見る事の出来る博物館のようなお店に、
というコンセプトから「横浜ディスプレイミュージアム」という名前が付けられたそうです。
今回は、ディスプレイアイテムを数多く扱う1階と、
アーティフィシャルフラワーに関連するアイテムがメインの2階から、
特に食空間の演出に役立つ売り場をご紹介します。
歴史ある街並みを彷彿させる店内装飾
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店舗に足を踏み入れると最初に目に入るVPスペースには目を引く大きなグリーンの鉢と
吹き抜け天井から飾られている大型のアーティフィシャルフラワー装飾。そして趣のある石畳の床。
この石畳はオープン当初「街」に見立てたからとのこと。
店内を歩いていると歴史ある街並みを歩いている気分になります。
売り場各所には販売されているアイテムを使ったストーリー性のある提案型ディスプレイがなされ、
じっくりいろいろな角度から見ていくと、ディスプレイのアイデアやヒントがたくさん散りばめられています。
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そして店内では前だけでなく見上げてみる事をお勧めします。
すると天井からも様々な手法でディスプレイされている事に気が付きます。
空間全体がディスプレイする為の構造となっている事も特徴です。
ディスプレイアイテムが集まる1階フロア
1階はフロアがブロカント・モダン・グリーンのテーマに分かれています。
入口を入って左側に進むとブロカントエリアが広がります。
ブロカント(Brocante)とはフランス語で「美しいガラクタ」を意味しており
こちらの空間では全体にレトロな古道具が集まったようなディスプレイ演出が施されています。
ブロカントエリアは女性が好むシャビー、男性よりなイメージのメンズライク、ガーデンに分かれています。
それぞれのコーナーは、まるでテーマパークにでも来たような雰囲気です。
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モダンエリアには、1点で場が引き締まるような特徴あるモダンなオブジェやアート、
花器がさまざまなサイズ感で取り揃えられています。
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またモダンなアイテムであっても、ディスプレイではナチュラル感が組み込まれて構成されており
トレンドのモダンとナチュラルの掛け合わせの実例を見ることが出来ます。
モダン売り場のディスプレイは、それらの販売アイテムを使用したテーブルや空間コーディネートで、
現代生活の中で実際に使用するイメージが浮かぶようなライフスタイル提案がなされています。
テーブルコーディネート関連のアイテムやキッチンウェアなどもこのエリアにあります。
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1階のブロカントや、モダンコーナーには、
多種多様な海外から直輸入されたアイテムがあります。
アイテムセレクトの方法やポイントを、
第一営業部店装課・売り場ディレクターの氏家茜さんに
伺いました。
「数年前にバイヤーが海外の展示会に出向き、交渉した取引先から直輸入しています。
主な取引先は、ヨーロッパで、国別にはオランダ、デンマークがメインでポーランド、ドイツ、フランスとなります。
年に4回まとめて仕入れの直輸入を行っており、
売り場の商品・ディスプレイもそれに合わせて入れ替えが行われます。」
セレクトのポイントは、
・他ではなかなか手に入らない、ここにしかない
・海外製のものはサイズが大きい物が多い為、日本の建物、商業施設に合うサイズ
・デザイン性ばかりでなく、お客様に好まれ選ばれる
といった点を重視しているとのことです。
大型の物は1~2点しか輸入していない物もあるので、お早目に入手されることをお勧めします。
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ブロカントエリアにあるブックコーナーには、デザイン性のあるフェイクの本が並んでいます。
フェイクの本は中が空洞になっている為、軽く持ち運びにも便利なアイテムで、
コーディネートでの高さだしや、空間での奥行出しに効果的です。
様々ななカラーやスタイルの表紙、大きさのラインナップがあるのでテーマやシーンに合わせた表紙の本を選ぶと、
よりストーリー性のあるコーディネート演出をすることができます。
フラワーアレンジのインスピレーションを掻き立てられる2階フロア
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2階フロアはアーティフィシャル・プリザーブド・ドライフラワーと
それに関連する資材や、花器などが取り扱われています。
アーティフィシャルフラワーは、シーズナルフラワーとオールシーズンフラワーとに
エリアが分かれています。
オールシーズンのエリアはフラワーが色別に分類されており、予めセレクトしたい
色が決まっていれば視覚的に簡単に探す事が出来ます。
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シーズナルフラワーコーナーには、先取りのシーズンフラワーやトレンド感ある新商品が種類豊富に
取り揃えられています。
フラワーセレクトする場合、トレンド感のあるフラワーデザインにしたいのか、活き活きとした生花に似せた
デザインにしたいのかを考えます。
トレンド感のあるフラワーはシーズナルフラワーのコーナーへ多く集められているので、
まずはどんなトレンドのフラワーがあるのかをチェックしてみましょう。
シーズナルのコーナーでは、合わせやすそうなフラワーとグリーンが近くに集めて配置しているので、セレクトもしやすくなっています。
また、生花に似せたデザインの場合はグリーン選びも重要となります。
グリーンは2階フロアのほか、1階にも販売されています。
数種類の形状と色の違うグリーンを使う事でそのデザイン全体が活き活きとしていきます。
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横浜ディスプレイミュージアムでは自社(株式会社ポピー)のオリジナル商品と
その他のメーカー商品の取り扱いがあります。
横浜ディスプレイミュージアムが今力を入れているのは「生花に似せる事」よりも「アーティフィシャルフラワーにしか出来ない事」とのこと。
その1つにドライテイストのアーティフィシャルフラワーの開発があります。
ここ数年トレンドとなっているドライフラワーは劣化が早くポロポロとごみが出てしまうので
長期のディスプレイには適していません。
そこで進めているのがアーティフィシャルフラワーでドライフラワーテイストのフラワーやそれに合いそうなフラワーの開発だそうです。
「アーティフィシャルフラワー」だからこそ可能となる長期のドライテイストのフラワーディスプレイです。
今年のシーズナルフラワーコーナーにも数多くのドライテイストのアーティフィシャルフラワー
が販売されているので、是非チェックしてみてください。
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2階フロアではフラワーに特化したディスプレイが各所に演出されています。
ここでも前方だけでなく壁面や天井を見上げるとダイナミックなフラワーディスプレイの
実例を見る事が出来、デザインや作り方のヒントやアイデアとなります。
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また、横浜ディスプレイミュージアム(株式会社ポピー)ではオリジナルの
フラワーディスプレイ用ベースも数多く開発されており、店内に使い方提案と
共に展示されています。
意匠性の高いデザインベースですが、自由な発想でベースを含めたフラワーデザインを
考えてみると演出の幅が広がります。
今回ご紹介した横浜ディスプレイミュージアムは、ディスプレイに必要なアイテムを
トータルで取り揃える事の出来るショップとしてだけではなく、
トレンドを察知し、ディスプレイのアイデアやヒントを探しにも訪れたい場所です。
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