インテリアデザインのための国際見本市〜 「Interior Life Style Tokyo 2023」
衣・食・住のすべてとインテリア・デザインのトレンドが集まる、「インテリア ライフスタイル」(メッセフランクフルト ジャパン株式会社 主催)が東京ビックサイトにて開催されました。
これからのライフスタイルマーケットを提案する商材や素材が展示されており、19カ国・地域から542社(国内:459社/海外:83社)が出展し、3日間で18000人以上が来場しました。
図書館をイメージした エシカル・ライブラリー
アトリウムには近年関心が高まっている「エシカル」をテーマとした出展企業が集結していました。
テーブルウェアの出展企業の中には、伝統的な技法に現代の技術や素材を組み合わせた器や、染料を使わずリサイクルが可能なステンレスのカトラリーなどがありました。
図書館をイメージしたという建築家の芦沢啓治氏によるブースデザインは、環境に配慮して間仕切りを最小限にしているとのこと。
ブリッジを跨いで吊るした照明は、紙製のシェードを通して柔らかな明かりとなって、机とベンチで過ごす人が居心地よい空間を作り出したそうです。
通路のベンチやテーブルには、東日本大震災の復興から生まれた石巻工房のプロダクトが使用されています。
芦沢氏によるブースツアーでは、ブースデザインのコンセプトのほか、芦沢氏が手掛けるプロダクツの数々をご紹介いただきました。
FSPJ ACADEMYパートナー企業のカリモク家具様とJALとのコラボレーションプロジェクト、「Upcycling Airplanes JAL 」では、航空機の部品と国産の未利用材や低利用材を使ったデザインの提案が展示されており、廃棄されてきたものに新たな可能性を吹き込むには、日本の高い技術あってこそ生み出すことができるのだそうです。
日本の伝統を活かしたモダンデザイン〜JAPAN STYLE
インテリアライフスタイルでは、商材やテーマに合わせたプロダクツがゾーンごとに展示されております。
日本の伝統技術を活かしたモダンなデザインのプロダクトが結集した「JAPAN STYLE」ゾーンには、FSPJ ACADEMYパートナー企業様も出展をされていらっしゃいましたので、ご紹介させていただきます。
◆FSPJ パートナー企業様 各出展ブースのご紹介◆
【 株式会社能作 様】
錫100%のテーブルウェアやインテリア小物を数多く展開される能作様では、シーン別のテーブルコーディネート提案が展示され、様々な形に曲げて使う「KAGO」シリーズの使い方のバリエーションも紹介されており、使う側のイメージを広げてくれる演出をされていらっしゃいました。
また、新作の「ムーミンシリーズ」やギフトセットも人気のようでした。
【廣田硝子株式会社 様】
1985年に陶磁器デザイナーの森正洋氏とコラボレーションした「舫-もやい-」が40年振りに復刻され、今回ご紹介されていました。
その他、昭和モダンシリーズや青竹シリーズなど、テーブルコーディネーターからも人気の高いアイテムから、実用性の高い醤油差しなども注目を集めているようでした。
注目のサステナブル・テーブルウェアブランド「eterble」
以前にFSPJ ACADEMYでもご紹介をさせていただいた、サステナブル・テーブルウェアブランド「eterble」様が今回初出展をされました。
テーブルクロスの端切れをドレスに仕立てたマネキンが大変目を引くブースでは、廃棄されてきたクロスを裁断、紡績し、リサイクル糸として生まれ変わり、新たなテーブルウェア製品となるストーリーが表現されておりました。
自社廃棄を再生してテーブルクロスの循環を実現した、「eterble」様の商品は、サステナブルの観点のみならず、商品のデザイン性や質感の高さにインテリアコーディネーターやバイヤーなどからも注目が集まったとのことです。
※この展示はBtoBを対象としており、商談目的以外の入場はお断りされています。
FSPJ ACADEMY ディレクター
宮代亮⼦(AKIKO MIYASHIRO)