食卓を美しく表現するために欠かせない要素の「色」や「形」。
その表現は、お料理やテーブルなどでも表現することができますが、今回は個性的な彩りとデザインで一線を画す素敵な食器をご紹介させていただきます。
世界中に多くの愛用者を持つポルトガルを代表する老舗陶器ブランド「ボルダロ」。
その中でも人気シリーズとなっているのが「CABBAGE(キャベツ)」と「MARIA FLOR(マリア フローラ)」です。
ポルトガルで130年以上の歴史をもつ『Borrallo(ボルダロ)』
今でも世界で愛されいるポルトガルを代表するヨーロッパの芸術食器ブランド「ボルダロ・ピニェイロ」。
長い歴史の中で受け継がれてきた職人達の熟練の技によってひとつづつ手作業で行われています。
ポルトガルの有名な風刺画家ラファエロ・ボルダロ・ピニェイロ(Rafael Borrallo Pinheiro)は、
幼少期から美術に興味を持ち、美術学校へ通い、38歳の時(1884年)に兄弟で中部カルダス・ダ・ライーニャの地で開窯。
現代的な風刺画を伝統的な製法に組み入れ、それまでにはなかったようなユーモラスで独特なセラミックタイルの絵や陶器は世界中のファンに愛用され、ポルトガルを代表する陶磁器メーカーとなりました。
現在はカルダス・ダ・ライーニャを中心にポルトガル全土に5~6社の工場があり、没後130年以上を迎えた今でも製造過程の殆どが職人の手作業で行われています。
傑作「CABBAGE(キャベツ)」シリーズ
19世紀当時の文化や、政治、芸術界など様々な分野で、大きな影響を与えたボルダロの作品は、日常生活に寄り添ったものが多く生み出されてきました。
自然の中にみられる野菜やフルーツ、動物などをモチーフにした写実的な作品を手掛け、特にキャベツを模したシリーズはとても有名です。
縁は緩やかにカーブしているので、パスタやスープなど汁気のあるお料理など、普段使いからおもてなしまで幅広く活躍してくれます。
鮮やかな色彩の効果も手伝って、視覚からも元気が湧いてくるような色合いです。
「MARIA FLOR(マリア フローラ)」シリーズ
ダリアやデイジーなど花柄のデザインが特徴の優美なデザインの「 MARIA FLOR(マリア フローラ)」コレクション。
ときめくような美しい色彩は、「キャベツ」と同様にリアリティに溢れ、インテリアとしても、食器としてもインパクトのあるシリーズになります。
大輪の花が咲き誇るデザインなので可愛らしく女性的で、少量の盛り付けでもお料理を美しく演出してくれます。
センターに並べれば立体感と特別感も増し、優しい色の効果で心まで満たされそうです。
お菓子や植物を入れてインテリアとして飾るのもお勧めです。
同じ柄のプレートもあり、シリーズで合わせることはもちろん、他のシリーズと組み合わせるなど、様々なテーブルコーディネートスタイルを楽しむことができます。
今もなお進化し続けるボルダロ。
日常使いはもちろんのこと、独創的なテーブル演出やフードスタイリングには、まさにうってつけのデザインではないでしょうか。
類を見ない個性あふれるテーブルからは、会話も自然と生まれ、楽しい食卓の時間となりますね。
ぜひボルダロのプレートでテーブルスタイリングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
FSPJ認定講師・コーディネーター
MIYAKO(BENI)