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2022.06.16

キャンドルで彩る食空間①~小さな灯りが生活をより豊かに

テーブルコーディネートの演出にも欠かせないキャンドル。キャンドルは「心が豊かになる魔法」と表現されることもあります。
キャンドルを灯して灯りを見ていると、心が落ち着き、ゆったりとした時間の流れを感じるのはなぜでしょうか。

第1回目の今回は、キャンドルの魅力と効果についてお話します。

ヒュッゲを作る近道はキャンドル

5年ほど前より耳にするようになった「ヒュッゲ(Hygge)」という言葉の意味をご存知ですか。
デンマーク語で「居心地が良い空間」「楽しい時間」を指し、北欧の人が大切にする価値観や思想が表されている言葉です。
 モノとして存在するものではなく、「大好きな人と一緒にいる事」「お気に入りの物に囲まれて過ごす幸せ」など、ちょっとしたことがヒュッゲ。
パンデミックにより、人と人のつながりや心地よい日常が改めて見直されている今、ヒュッゲな暮らしを作り出したいと思われている方も多いのではないでしょうか。

そこで気軽にヒュッゲを作れるのが「キャンドル」です。
デンマークではヒュッゲを作るのに85%以上の方がキャンドルと答えるそうです。デンマークの方々にはキャンドルは生活に欠かせないもので、1年間のキャンドルの消費量がヨーロッパで一番多く、1人当たりの年間消費量が6キロにもなるそうです。

教室や会議室にも当たり前のようにキャンドルが灯されており、想像するだけでも素敵ですね。

実際に私がデンマークに訪れた際も、空港やモーニングを食べる気軽なカフェも朝からキャンドルを灯しておりました。

 

デンマークの空港ラウンジにもウエルカムキャンドルがありました

身体にも心にも優しいキャンドルの効果

「1/fゆらぎ」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。キャンドルの炎を見ていると癒されると感じる秘密は「1/fゆらぎ」にあります。

1/fゆらぎというのは、自然界に存在するリズムのひとつ。規則性と不規則性が調和したゆらぎのパターンで、人間の鼓動や木漏れ日のゆらぎ、小川のせせらぎ、小鳥のさえずりなどもこの1/fゆらぎと同じリズムがあると言われています。

キャンドルはデンマークで「生きているあかり」とも言われているそう

そしてキャンドルの炎も、この1/fゆらぎのリズムで揺れています。

そのため、キャンドルの炎を見つめていると自律神経が整い、心がリラックスし癒されるのです。

また、心身がリラックスした時のみに発生すると言われている脳波の一種のα波。1/fのゆらぎの炎を見ることで、脳をα波に整える効果もあるそうです。

キャンドルの癒しの効果は「明かり」にもあります。キャンドルの炎の色は副交感神経を優位にさせて、気持ちを落ち着かせる効果もあると言われています。

 

人間は明るすぎる場所にいると、目が過敏になりリラックスできなくなってしまいます。特に現代人はパソコンやスマートフォンの画面を見続けているので、過剰な状態です。

 

忙しい方こそお勧めなのが、1日の最後に照明を消し、キャンドルを灯し身体をリラックスモードに切り替える時間を取る事。気持ちが落ち着き、より良い睡眠に繋がるでしょう。

そして、癒しの効果以外にも「人を美しく、お料理をより美味しく見せる」という嬉しい効果があります。

キャンドルの暖かい明かりは、肌の色を血色良く美しく見せてくれ、ゆらぐ明かりが表情を魅力的に見せると言われています。

パーティーなどでもキャンドルが多く使われているのは演出だけでなく、このような効果を自然と感じている方が多いからかもしれません。

また、キャンドルを灯すことで、料理の陰影がはっきりするため、照明よりもお料理がより美味しく見える効果があります。

ご家庭でもキッチンは食材の色がはっきり見える演色性の高い照明を使うことが多い一方で、ダイニングやリビングは暖色系の照明が選ばれるのと同じ理由です。

毎日の食事に変化をつけたい時や、お料理のお写真をより美味しく撮影したい方にもキャンドルはお勧めのアイテムです。

「100万人のキャンドルナイト」

「100万人のキャンドルナイト」というムーブメントをご存じでしょうか。
「でんきを消して、スローな夜を。」を合言葉に、有機食材宅配のパイオニア「大地を守る会」の呼びかけで2003年にスタートした活動で、今年は20年目を迎えるそうです。
夏至と冬至の夜8時から10時の2時間、電気を消してキャンドルを灯し、ひとりひとりがゆっくりと考える時間を持つことを提唱しています。

この活動が始まったのは、世界情勢や地球環境などさまざま課題があるなか持続可能な社会についてひとりひとりがゆっくりと考えるきっかけをつくりたいとの思いからです。
一年で最も日が長い夏至と、一年で最も日が短い冬至を特別実施日として活動されており、今年の夏至は6月21日(火)です。

食空間プロジェクトでも、今年はオフィスの消灯だけでなく、所属コーディネーターも自宅で電気を消し、キャンドルを点火予定です。

皆様もキャンドルの灯りを囲みながら会話をしたり、食事をするなど、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
また、キャンドルをお持ちでない方はイベントに参加するという方法もあります。
6月18日(土)に港区・増上寺にて「100万人のキャンドルナイト@増上寺2022」が開催され、増上寺の参道に作られるキャンドルロードやトークイベント、マルシェなども開催されるそうです。

100万人のキャンドルナイト@増上寺2022サイト:https://candle-night.tokyo

 

それぞれの形で、いつもとは少し違う、ゆったりとした時間の中で、ひとりひとり環境や平和、食など自由に考えてみてはいかがでしょうか。

〜追記〜

6月18日に開催されました「100万人のキャンドルナイト@増上寺2022」には、約3000人ほどが来場されたそうです。主催のオイシックス・ラ・大地様より画像をご提供いただきましたので、ご紹介させていただきます。

Column担当

FSPJ認定講師・コーディネーター/ キャンドル作家
船山陽子(YOKO)

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