食空間ACADEMYプロデューサーの慈道美奈子です。
FSPJ(食空間プロジェクト)では、企業や商品のイメージブランディングなどをしておりますが、このイメージをつくる「ビジュアル」を仕掛けるタイミングについてお伝えしたいと思います。
ビジュアル戦略とは?
ビジュアル戦略とは、一言でいうと「視覚的情報戦略」ですが、それを食空間(FSPJ)独自の観点でさらに紐解いてみたいと思います。
視覚的情報と一言でいっても、それがどういった手法・情報・環境・空間で提示されるものなのか?によって、仕掛け方が全く異なります。
例えば、WEB上のキービジュアルの為のビジュアル戦略と、リアルなイベント会場(空間)の中での演出に使われるビジュアルの構築とではビジュアルの作り方や目的が異なりますよね。
また同じWEB上でも、HPの固定的なトップページのビジュアル画像(動画)とSNSのような流動的な投稿ビジュアルとでは、人が見る目的や時間軸も異なります。
食空間プランナー®の概論のひとつに、5W2H(いつ・どこで・誰が・誰と・何のために・どうやって・いくらくらいで)食べるのか?という観点がありますが、まさにビジュアル戦略も同様な観点です。そこにビジネス的には、1Gがプラスされ、出口設定(Goal)を明確にすることが大切となるのです。
ビジュアルを効果的に仕掛けるタイミング
では、実際にビジュアルを効果的に仕掛けるタイミングとはいつなのでしょうか?
よく、ビジュアルのご相談やコンサルティングをさせて頂いておりますと、
「うちの商品のイメージをよくするビジュアルってどんな感じですか?」
「このビジュアルっておかしいですよね?」と、とても安直なご質問を頂く事も多いのに驚かされます。
「ビジュアル=視覚的情報」という事が、単なるパッと見が良ければOKのような観点で考えられている事も多い事に要因があると思います。
勿論、視覚的な情報を良くする事には変わらないのですが、その「良い」という感覚は、10代の女性と60代の男性とでは大きく異なるように、ビジュアルの打ち出し方もそのターゲットや目的によって当然ながら大きく異なるのです。
よって、効果的に仕掛けるタイミングというのは、十分にそうしたターゲッㇳの嗜好や価値観やLifeStyle等を分析した上で、ビジュアルの在り方を検証し、「最後」にビジュアル決定したものを打ち出すのが効果的なのです。
サイトの印象を左右する「ファーストビュー」というものがありますが、そのファーストビューも含めて3秒で人はサイトへの興味・関心が判断されてしまうとも言われています。
今の時代そうした瞬間的なビジュアルも重要視される時代だからこそ、十分に自社・商品・空間のビジュアルの在り方を検証していく必要性があるのかと思います。
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FSPJ ACADEMYプロデューサー
慈道 美奈子(MINAKO JIDO)