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2022.12.19

キャンドルで彩る食空間③~蝋の種類・キャンドルで楽しむクリスマス

12月に入り本格的な冬になると、あたたかいキャンドルの炎が心地よく、灯したくなりますね。
日本は灯すよりもインテリア雑貨として使われる方も多いので、形で選ぶことが多いのではないでしょうか。
第3回目は意外と聞く機会も少ない、蝋の種類と特徴、そしてクリスマスにちなんだキャンドルについてご紹介します。

意外と知らない!?蝋の種類

キャンドルの原料にも様々な種類があります。

蝋(ワックス)にもそれぞれ特徴があり、一番は融点の違いです。
溶ける温度が異なる為、燃焼時間や加工しやすさも変わりますので、製作する際にもその特徴を活かして製作しています。
左:蜜蝋 右上:ソイワックス 右下:パラフィンワックス

現在最も多く使われているのは、石油から精製される「パラフィンワックス」で、扱いやすく比較的安価なのが人気の理由です。

半透明で、つやっとした表面をしています。

手ごねで作るキャンドルや、固まると固くなるのでピラーキャンドルなどに向いています。

また、透明感がある素材で、灯した時に炎が透き通りとても綺麗なので、グラデーションキャンドルやボタニカルキャンドルなどにも適した素材です。

手こねで作るドーナツキャンドル

最も古い歴史を持つのは「蜜蝋」で、ミツバチの巣から取れる動物性の蝋のことを言います。

ひとつの巣から採れる蜜蝋の量はほんのわずかで、ティースプーン1杯くらいと言われており、高価なのも納得ですね。

100%蜜蝋で制作した場合、不純物がなくススやにおいが少ないという特徴があり、小さなお子様やペットがいるご家庭にも安心してお使いいただけます。

燃焼時間が長いので、他のキャンドルよりも長期間楽しむことができます。

 

未精製の場合はオレンジ色をしていますが、みつばちが吸い上げた花によって香りや色合いが多少異なるのも魅力で、ほんのり甘い香りがします。

マットな質感で、時間が経っても比較的柔らかいので成形するのにも向いている為、フラワーのキャンドルなども蜜蝋を使うと綺麗に仕上がります。

そして最近目にすることが増えているのが、大豆油を主原料とした「ソイワックス」です。

「ソイワックス」はススがでにくく、50℃前後の低温で燃焼するのでやけどなどの心配も少ないので、アロマキャンドルにも向いています。

衣類についてもお湯で洗うと取れやすいのも特徴です。

素材は少しべたべたしていて、融点が低い分夏は溶けやすいので、ガラスや缶などの器に入れたものが多いです。

また、ソイワックスでもピラータイプ(自立型)のタイプもあり、マットな質感はナチュラルなインテリアにも合わせやすく人気です。

点火すると優しく溶けるのが特徴であり魅力ではありますが、他の蝋に比べて一気に溶けますので、必ず下にキャンドルトレーを敷くことをおすすめします。

他にも、パームワックスやライスワックス、和ろうそくなどで使われている木蝋などがあります。灯してみると炎や溶け方が異なるので、ぜひ試してご自身のお好きな素材を見つけてください。

食空間でおすすめのキャンドル素材

食卓ではお料理の香りを妨げてしまうので、無香料のキャンドルを選ぶのが基本です。

また、テーブルのフィギュアとして形から選んでいただくのも1つですが、素材という目線から選ぶのはいかがでしょうか。

おもてなしなどで長時間灯して楽しむのであれば、優しい炎で、ゆっくりと溶けるので長時間楽しめる蜜蝋やソイワックスをおすすめします。

素材によって炎の強さなども異なります。実際に日常でも灯していると、パラフィンワックスでできたキャンドルは炎が強めなので、パーティーやイベント、炎の光が広がるように楽しみたい場合はおすすめですが、自宅のような小さな空間の場合はススもでにくく、優しい炎の素材の方が向いているように感じます。

1回目のコラムでお伝えした通り、キャンドルの炎には癒しの効果があります。特別な装飾をしなくても、キャンドルの優しい炎と少しのお庭などのグリーンを食卓に添えるだけで、心地よい雰囲気になり、ゲストの方とのお話も弾むはずです。

キャンドルで楽しむクリスマス

クリスマスが近づくとキャンドルを灯したくなりますね。「アドベントキャンドル」という行事をご存じですか。

アドベントとは11月30日に一番近い日曜日からクリスマス前日までのこと。

欧米ではこの世を照らす光としてキリストの象徴であり、意味を持ったアドベントキャンドルを灯すことでキリストの生き方を象徴していると言われています。

本来は当日よりも、準備期間がとても大事と考えられているそうで、クリスマスリースに4本のキャンドルを並べ、毎週日曜日に1本ずつキャンドルを灯していくという行事です。また、1本1本のキャンドルには、意味と名前があるそうです。

日々の生活に感謝しながら生きていくという素敵なアドベントイベント。

クラシックスタイルでリースにキャンドルを固定したアドベントキャンドル(アドベントクランツ)も素敵ですが、トレーにキャンドルを置き、周りに少しグリーンや実ものを飾るだけでも気軽にアドベントが楽しめますね。

幼き頃、街がクリスマスモードになるとワクワクしたものですが、クリスチャンではなくても、このような行事を実践することで、よりクリスマスが楽しみになるのではないでしょうか。

全3回の「キャンドルで彩る食空間」のコラム、いかがでしたでしょうか。

形や蝋の種類、キャンドルのイベントなど、沢山あるのがお分かりいただけたと思います。

製作してみると、科学実験のように気温や湿度でも大きく仕上がりが変わるなど、奥深い世界で、この世界を少しでも知っていただけたらと思い執筆させていただきました。

ぜひ皆様にも無理なく、キャンドルを取り入れて、キャンドルのある暮らしを楽しんでいただけたら嬉しく思います。

 

Column担当

FSPJ認定講師・コーディネーター/ キャンドル作家
船山陽子(YOKO)

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