食空間ACADEMYプロデューサーの慈道美奈子です。
FSPJ(食空間プロジェクト)では、企業や商品のイメージブランディングなどをしておりますが、今回は配色でターゲットを引き寄せる方法についてお伝えしたいと思います。
配色を味方につける方法とは?
これまでイメージやビジュアル戦略について触れてまいりましたが、こうした手法を上手く強みに変えていく方法のひとつに「色」があります。
視覚的情報は色からうけるものは多く、テーブルコーディネート概論でも色による季節や行事や目的を感じる情報の大切さが謳われております。
ただここで注意したいのは、単色の色ではなく「配色」というものです。
色は1色だけで持つ印象も大きいのですが、ビジネス的な効果を発揮するのは複数色を組み合わせた時の「配色」です。
ロゴカラー一つとっても、背景にくる色によって大きく印象が変わりますし、様々なWEB媒体・商品・空間等、使われる場所にもよりますが、必ず色の組み合わせ方が大切になるのです。
そして大切なのは「色の組み合わせ方で与える印象が大きく変わる」ということです。
勿論厳密にいうとその使われる場所による色分量・比率等も大切ですし、もっというならば、素材・フォルム・デザイン等も関わってくるのですが、まずは「配色」にフォーカスして、ブランディングカラーは3色に抑えていくとよいでしょう。
その際に、赤・青・緑等の色合い(色相)だけでなく、色の明暗・強弱・濃淡の色の調子(色調・トーン)と言われるものが非常に大切です。
例えば、同じ紅白であっても、赤のトーンがトーンが違ってくると白の見え方も異なってくるので、こうした色の知識や配色テクニックを知ってイメージを作っていく事が大切な一歩となります。
ターゲットの印象を惹きつけるカラー
では実際にその配色や色調を上手く使って、興味や関心を持ってほしい「ターゲット」をどう惹きつけるか・・という事に触れていきましょう。
ここでは色の知識を全てお伝えする概論ではなくあくまでもビジネスの手法としてのお伝えになりますが、先にお伝えした「色調(トーン)」は非常に人の「嗜好」を分ける傾向にあります。
少し簡略してお伝えしてしまいますと、色相よりも色調の方が人の好みが分かれる事が多いという事です。
子供のおもちゃのような、カラフルで元気な色が好きな方、
こんぺい糖をイメージさせる少女のようなパステルカラーが好きな方、
少し落ち着いたグレイッシュトーンのエレガントな色味が好きな方、
革や木の経年変化を感じるような濃い色味が好きな方・・・
想像してみると、女性の嗜好やタイプ等が少しイメージ出来るのではないでしょうか。
またこうした嗜好とマッチングした配色と購買意欲は非常に連動しておりますので、ここをコントロールする事は非常に有効な手段となります。
色調×嗜好を上手くマッチングさせた配色をブランディングカラーとし、ターゲットの興味・関心を喚起するような仕掛けづくりを強化させたいものですね。
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Column担当
FSPJ ACADEMYプロデューサー
慈道 美奈子(MINAKO JIDO)